
「社会に広く貢献する仕事がしたい」……学生時代は物理を研究していた私ですが、人々の暮らしを支えるインフラである「年金」を設計するアクチュアリーに興味を持ち、住友信託銀行に入社しました。年金アクチュアリーというのは、企業年金制度を設計・運営していくための年金数理の専門家です。
当社は年金事業において、業界でも屈指の存在。企業年金に対して先進的なお客様ともたくさんおつきあいしており、寄せられる高度な要望に対応していくことで、豊富なノウハウを蓄積しています。
入社後、私は企業年金の掛金計算や決算などでキャリアを積み、現在は年金の掛金・給付の設計が、各種法令や実務基準を満たしているかを判断するポジションを担っています。特に大企業や外資系企業に多いのですが、独自の発想でこれまでにない新しい企業年金制度を希望するお客様もいらっしゃいます。それが可能なものかどうかを検証し、ときには行政当局の意見も仰ぎながら、総合的に判断するのが私の役目。その判断が誤っていれば、お客様だけでなくその従業員や年金受給者に多大な迷惑をかける。責任はきわめて重大です。
もしお客様の希望する年金制度が現行のルールで実現困難であれば代替案を提案し、問題のない年金制度へと導いていく。アクチュアリーは、お客様の希望を念頭におきつつ、あくまで中立的な立場で行動しなければならない。私はアクチュアリーとしての矜持を強く抱き、社会に真に求められる人になりたいと思っています。

明日、株価が上がるか下がるかどうかなんて、確かな答えは誰にもわかりません。しかし、複雑な要因が絡み合うマーケットを分析すれば、ある程度の精度をもって予測することはできる。クオンツアナリストは、高等数学を駆使して、そうした市場の動向を解き明かしていく仕事です。
私が担当しているのは債券。金利の動きなどを定量分析し、人の判断を介さず運用できるモデルを開発しているほか、そのモデルを使った運用商品の開発などにも関わっています。そこで得た知見を論文にまとめて発表する機会もあります。
モデルを開発するための基となるマーケット理論は、数々展開されています。その理論を、現実世界にどうあてはめていくか。そこに、クオンツアナリストとしての資質と能力が問われる。自分の編み出したモデルで、運用成績を上げることができた時はたいへん充実感がありますね。
市場を100%予測することは不可能。かといって、70%ぐらいの確率で成果を出せるモデルができたら、それで満足していいのか。このモデルの先には、お客様からお預かりしているお金がある。そう思うと、やはりもっと精度に磨きをかけようという気持ちが湧いてきます。少しでも優れたモデルを開発することが、運用機関としての住友信託の評価を高め、それが結果としてお客様の利益にもつながっていく。これからさらにキャリアを積んでも、そんな姿勢はけっして忘れないでいたいと思っています。

出身は文学部。卒論のテーマは「宮廷フランス料理の歴史」。そんな私がいま、信託という専門的な金融業務でキャリアを磨いています。住友信託銀行を就職先に選んだのは、女性が活躍できる企業であり、若いうちから専門的な仕事を任せてもらえるとうかがったから。
いま私は、機関投資家などのお客様からお預かりしている有価証券の管理業務に関わっています。海外とやりとりする機会も頻繁。当社は、アメリカとルクセンブルクに、グローバル市場で運用されている証券の管理事務を担う子会社を設けており、その経営状況のモニタリングも私の仕事のひとつ。毎月送られてくる膨大な英語の書類を精査し、ルールに従っているかどうかをチェック。加えて、受託事業全体の予算管理の実務担当も手がけ、各部との調整にも奔走しています。
私はそれほど英語は得意ではなかったのですが、モニタリング業務を通じてかなりコミュニケーションスキルが鍛えられました。また、当社はそれほど大きな組織ではありませんので、ひとりひとりが専門性を発揮していかなければ成り立たない。勉強しなければならないことは本当に多いのですが、プロとして仕事を担うことに大きなやりがいを感じています。
証券管理というのは、当社の信頼に直接つながっていく重要な仕事。与えられた責任を100%果たすことはもちろん、そこに私なりの+αを提供して、もっと当社のブランドを高められるようにこれからも努力を重ねていきたいと思っています。